22年前の本から

Posted By on 2012年10月20日

幻の「多賀マークの教室日記」に書いていること。

ちょっと恥ずかしいが、こんなときもあったんだなあと

読んでもらえたら・・・。

 

◆ 学年通信から

終わりの会のとき、黒板に大きく「学級」という字を

ばらばらにして、書きました。

「先生、これ、なんて読むの」

「分かった。『学級』だよ。」

「でも、ばらばらの『学級』だね。」

 

「そうだ。これは、ばらばらの学級だ。

君たちのことだ。」

「・・・・・・・・」

「終わりの会をしている間、先生は君たちをずうっと見ていた。

だれかがこちらで発言したら、

あちらの人たちがしゃべっている。

そちらの人が発言するときは、今度は、こちらがしゃべりだす。

人が意見を言うときに、みんなが集中して聴くことがない。

ばらばらだ。

こんな学級でいいのか。楽しいのか。」

話しているうちに、顔を上げてしっかりと聞こうとする子どもたちが、

しだいに増えてきます。

 

緊張ー新しい先生との出逢いによる緊張とは違い、

自分との対話の始まった緊張です。

まだまだ学級としての歩みはこれからです。

しかし、何人かの子どもたちの緊張した表情が

学級のまとまりへ育っていくことを

信じたいと思います。

 

学級へ。

 

 

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