ぼくの本棚から ②

Posted By on 2012年8月2日

「私の嫌いな10の言葉」

中島義道

 

独特の個性を発揮する哲学者が

大嫌いな言葉について論じている。

 

「相手の気持ちを考えろ」

「ひとりで生きているんじゃないからな」

「おまえのためを思って言ってるんだぞ」

「弁解するな」

「みんなが厭な気分になるじゃないか」

「自分の好きなことがかならず何かあるはずだ」

 

教師がよく使う言葉だぜいー。

 

たとえば、「自分の好きなことが・・・」について。

義道さんは、これは大嘘だと断じる。

「その好きなことというのは、万引きや売春であってはいけないのですから。

社会的に評価される、できれば職業とむすびつくものでなければならないのですから。」

 

その通り。

そして、彼は、社会的成功者は傲慢だと語る。

 

こういう本を読んで、

自分の言っている言葉を振り返ってみるといい。

世の中に絶対という考え方はないのだから。

 

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