被災地への思い

Posted By on 2012年7月4日

仙台は、復興バブルだと言う。

もはや被災地と呼んでいいのかどうかという人もいる。

神戸とはちがう災害だということは、分かっているつもりだ。

「おんなじですね、大変でしょう。」

なんて言うつもりはない。

それでも、寄付したり、絵本を送ったりすること以外に、

何かできないかという思いで、達人セミナーをしている。

 
被災には、温度差がある。

以前担任した子どものご両親。

喘息がはげしいため、いつも近くにいて備えていらっしゃった。

遠足も後ろからついてこられた。

批判する方もいらっしゃった。

「過保護だ。」という声もあった。

ご両親は、そんなことは百も承知だった。

「先生、私たちは、あの子の兄を震災で亡くしているんです。」

の言葉を前にして

何が言えようか。
僕は、常に、温度差を縮める努力をし続けたいと思っている。

とどかないとしても、

勝手な思いこみだとしても、

僕は、僕なりの思いを被災地へ抱いている。

 

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