上山松子先生

Posted By on 2011年7月23日

新卒の時、明石の小学校の研究会で上山松子先生の授業を見せて頂いた。

今でも心に重く残っている、凄い授業であった。

先生は、物静かであまり話さない。子どもたちが授業を作っていく。今でこそはやりの相互指名であった。

ときたま、先生が言葉をはさむ。

「今のあなたの説明では、みんなに伝わらないわよ。言い直しなさい。」

それだけで、流れは変わる。

一つのテーマへ子どもたちが向かっていく。

詩の授業。

最後に読み取ったことを子どもたちが一斉に音読した。

読み方が明らかに変わっていた。

読み終わって、ひとときの余韻があった後、キンコーン・・・、チャイムが鳴った。

僕の理想の授業。

たまに、できるときも、このごろはあるかなあ。

提案者をずたずたに切る、「カミソリ」と言われるほどの厳しい先生だったが、僕の実践はいつも褒めて下さった。

励みになった。僕は、褒めていただくことで育ったと思っている。

だから、できるだけ若手をけなさないようにしている。

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