退官記念の会の講演 その4

Posted By on 2012年5月20日

⑦  「カウンセリング詩」 六浦 基さん

この本との出会いも運命的でした。

子どもたちと暮らす中で、子どもとの関係ができて、話も通じるのに、子どもたちが変わらない。

何かうまくいかない。そんなもどかしさを感じているときでした。

そうか。伝え方が大事なんだなと、思わされました。

二つの詩を読みます。

そこにいる、まだ子どものいない卒業生たちも、

子育て真っ最中の卒業生たちも、

ここから何か学んでほしいと思います。

 

⑧  「みすずコスモス」 矢崎 節夫さん

この本も、大石先生にご紹介いただいた矢崎節夫さんのお話をうかがってから、はまりました。

矢崎さんは、金子みすずさんの詩を見つけ出して、世に広めていった方です。

作品の思いに心を寄せながら、その世界を広げていくことのすばらしさを、教えてくれました。

少し読みましょう。


⑨  「読書からはじまる」 長田 弘さん

僕は今、「本の教育」ということを提唱しています。

全国の先生方に、「本の教育」を訴えています。

2冊の僕の本にも、本の力を使った教育の方法が書いてあります。

これは、長田弘さんの、「読書からはじまる」という本が、僕の背中をおしてくれたんです。

読書は、何かをしながらできません。

料理を作りながら、洗濯をしながら、編み物をしながら、読書はできません。

読書をするということは、「全ての時間を置いておいて、そのために時間を作る」という決意を持つということなのです。

 

⑩  「心の教育十四章」 伊藤 隆二先生

伊藤隆二先生は、神戸大学で僕も教わった先生です。

この本は、心の教育を大切にしていく上で、常に僕を支え、励ましてくれた本です。

その中の一節を最後に読みます。

★ 「心の晴れ着」を読む。

僕も、子どもたちに「心の晴れ着」を着せてあげたい。

いつかその晴れ着を身につけて、人のために一生懸命に生きる、そんな人間に育ってほしい

と、思って教師を続けてきました。

僕の伝えた言葉を、教え子や後輩たちがどこかで活かしていってくだされば、

こんなにうれしいことは、ありません。

 

これで、僕の授業は終わります。

ご静聴、ありがとうございました。

 

本のある人生は、「本間」の人生や


 

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