退官の講演で示した本たち

Posted By on 2012年5月17日

退官の会では、

講演の時間を50分いただいた。

ほんま、わがままだね。

そのときの話をここに少し書く。

講演原稿そのままだから、

実際の話と少しちがうこともある。

僕は原稿を何度も書いて読んで、

できるだけ見ないで話すから。

 

みなさん、こんにちは。

今日は、たくさんお集まり頂いて、ありがとうございます。

69回生の羽賀君に、田久保先生みたいに亡くなられてから「忍ぶ会」なんて開かないでくれ。

死んだら、僕はその会に出られない。それだったら、退官の会をしてくれ。と、わがままを言いました。

いわば、この会は、生前葬みたいなものです。

僕としては、お世話になったみなさんに、きちんとご挨拶ができる場にして頂けて、本当に感謝しています。

50分間、みなさんに話をさせてくれと、これまた、わがままを言いました。ある意味、僕らしいでしょ。

教え子のみんな、保護者のみなさん、私学・甲南の仲間と先輩方に、メッセージを贈れる機会を頂きたかったのです。

講演というようなものではなく、

僕の一世一代の50分間の授業として、聞いてください。

◆ 僕は、本と共に生きてきました。小さい頃から、いつも手元には本がありました。

もしも僕に人よりも優れたところがあるとしたら、ただ一つ。50年以上に渡ってずっとたくさんの本を読み続けてきた、という一点だけでしょう。

・ 本が、何かを解決してくれるわけではありません。でした。

でも、本は自分の中に言葉を残してくれました。その言葉が、どこかで僕の人生の役に立ってくれました。

 

・ 本は、ヒントをくれます。先生にもなります。本とは出会いです。

不思議なことに、必要なときに、必要な本が、僕の前に現れてくれました。

どれだけ本達に救われたか知れませんし、これからも、また新しい出会いがあるものだと思っています。

 

・ 本は、長いつきあいの友人です。本は、いつも自分のそばにあって、親しい本は、いつでも手にとれるし、懐かしい言葉を僕に思い起こさせてくれます。

今日は、僕の本棚の中から、特に、教師としての僕を支え続けてくれた本達を10種類、持ってきました。

 

①  須永 博士さん

この方は、日本中を回って、いろいろな人たちと話をして、その人たちの思いを詩に表現する、ということを続けてこられました。

詩は、僕の考えを簡潔な言葉で表してくれます。

心にひびく言葉で、教えてくれます。

だから、僕は、よく授業に詩を持ち込んできました。

須永博さんの詩は、ストレートで簡潔な言葉で、思いが伝わってきます。

 

◆ 「命ある限り、人のために生きる」

僕は、本当にこんな気持ちでやってきました。

「いいかっこうしやがって」と、どこかの学校の校長からは言われそうですが、

教師がいいかっこうしなくなったら、理想をおいかけなくなったら、終わりだと思います。

僕は、今も、こういう気持ちで生きています。

 

 

 

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Comments

One Response to “退官の講演で示した本たち”

  1. 古賀 より:

    先生、13日は福岡におり行けませんでした。
    先生のブログはいつもチェックしてます!
    ここから沢山の本と出会ってるので、これからもいろいろ教えてください!