厚顔無恥
Posted By taga on 2011年12月26日
20年ほど前に私学の研修として
ヨーロッパの視察旅行へ行った。
教育視察団というのは名ばかりで
教育施設に行ったのは、スイスの戦災孤児の村だけ。
当時はバブルの頃で、私学には金銭的余裕があった。
今は、この旅行そのものがなくなっている。
さて、フィレンツェからパリへ行ったとき。
ノートルダム寺院で寄付をしようということになった。
当時はもちろんユーロはなくて、イタリアはリラ、フランスはフラン。
リラの小額紙幣は両替もしにくいので、
20人のメンバー全員の持っている紙幣や小銭を全部寄付することになった。
すると、司祭さんが出てこられて、特別に我々だけにミサをしてくださった。
甲陽学院の中倉先生が
「多賀さん、多賀さん。なんぼ寄付したか知ってるか。
全部でやで。6万リラ恥ずかしいわ。」
と、おっしゃった。
イタリアはインフレで、100リラが1円くらいだから、
6万リラは、600円足らずである。
日本からの私立学校教育使節団の寄付でミサまでしてもらった金額が600円である。
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