読書の秋、こんな絵本を

Posted By on 2011年11月4日

定番の絵本というものは、

いつも本屋にあって、よく見かけるのに手が出ない。

陳腐な感じがするからだろうか。

25年名作ということがある。

25年間、読み継がれてきた絵本は名作であるということ。

僕の20代のとき、もう世に出ていて、今も本屋に並んでいる絵本は、

名作だと言えるわけだ。

「小さいおうち」 バージニア・リー・バートン

四半世紀にわたって世界で愛され続けている絵本。

静かな田舎の丘に建つ一見の小さいおうちが主人公。

おうちの周りは、年がたつにつれて大きなビルができたり、道路がつくられたり、

どんどん都市化が進んでいく。

なんだか現代の環境破壊の様相である。

けっこう難しいテーマであるし、笑うような楽しい場面や感動的な場面があるわけではない。

でも、子どもたちは長い絵本に聴き入る。

それはおそらくバートンの絵の力だと思う。

なんとなくあたたかい。

ほのぼのとしている。

この、なんとなく・・・というのが、いい。

何かが染みいってくるくるような感覚が、いい。

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