突き抜けた実践家
Posted By taga on 2018年12月31日
優れた実践家の著書を読んだり、
セミナーで話を聞いたりすると、
時々落ち込むことがある。
なぜなら、自分にはとてもできそうもない「凄いこと」をしているからだ。
あこがれや羨望はあっても
参考にもできない。
では、どうして優れた皆さんはそういう実践をできるのか?
それは、次のようなことが理由だと思う。
⑴ これまでの慣習に拠らない。
学校には独特の文化があり、それに従わなければならないような風潮がある。
「悪しき慣習」があるのだ。
多くの教師は、それに従おうとする。
葛藤する。悩みながらも、その慣習の中で模索する。
優れた実践家はそういうものをクリアしているから、
恰好よく素晴らしいものに見えてくる。
⑵ 強さがある
一人で戦える強さがないと、目を引くような優れた実践はできない。
また、しなやかな強さがないと、学校で孤立して、結局何もできない。
コミュニケーション能力が高くて周りを引き込んでいけるのも、力だ。
⑶ 何かを犠牲にできる
物事に突出するには、生活の中の何かを犠牲にしなければできない。
家族、同僚、出世、享楽・・・。
普通の人間なら、それらを全て犠牲にして突き進むことはできない。
要するに、突出する実践家には、誰でも努力したらなれるわけではない。
だから、うかつにまねをすると失敗する。
突出した方には、時代を引っ張っていく役割があるのだ。
目の前の子どもたちや現場でもがく「普通の教師」
時代の最先端を突き進めない、当たり前の教師は、
突き抜けた皆さんから学びながらも
自分の足元をしっかりと見てほしい。
目の前の子どもたち、同僚、地域の中で
自分のできることを少しずつしていく。
それを僕は「愚直」と呼んでいる。
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