愛するということ ④

Posted By on 2018年4月26日

「ある愛の詩」という映画があった。エリックシーガルの原作で、昔、一斉を風靡した映画である。
映画のサブタイトルは、「愛とは、決して後悔しないこと」だった。
「Love means never having to say you’re sorry」
でも、これは、「愛とは、決して後悔しないこと」という意味ではない。
直訳すれば、「愛は、ごめんなさいって言わないことなのよ。」ということだろうか。
このセリフは、詩を間近にしたアリ・マックグロウが、ライアン・オニールに言うセリフで、一番泣かせるとこなのだが、これと同じような言葉が、ラストに出てくる。
最後まで結婚を認めなかった父親が、彼女の最期にやってきてライアン・オニールに謝るのだが、そのために二人が苦労をしてきた。だから、息子は父親を恨んでいた。
そのときにライアン・オニールの発した言葉が、
「Love is not to say sorry」という言葉で、映画では、「愛とは決して後悔しないことです。」と、父親に息子が言ったことになっていた。
これも、違っている。「Love is not to say sorry」 言い換えれば、「愛していたら、ごめんなんて言わないもんだよ。」という意味。
つまり、息子は父親に
「あなたは、今頃謝るけれども、自分を愛していたら、謝るなんてことはなかった。つまり、あなたの愛は本当の愛だとは、認めない。」
という意味だったのだ。
子どもを愛しているというなら、今、愛していることを分かる形で伝えるべきだということである。

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