子どもを読み解くことを考えたい―教室の「あの子」③―

Posted By on 2014年12月24日

グレーゾーンだとか、発達障碍だとかの線引きは、関係なく、
教室にいる子どもたち一人一人を
読み解いていくという感じが必要なのではないか。
子ども達は、いつの場合でも、家族等の環境でその年齢まで育ってきている。
そして、彼らの今は、その続きでしか、あり得ないわけで。
その子独特の流れというか、育ってきたリズムや成り立ちみたいなものが、
混在しているものなのだ。

アスペルガーだと言われた子どもが、
全て同じような言動を持つわけではない。
家庭での生活によって、表に現れてくる状態は、全て変わる。

学校というところは、そういうばらばらな子どもの状態なのに、
画一的に指導が入るところだ。
だから、難しい。
画一的になると、子どもたちのことは、読み解けなくなる。

そして、読み解くだけではなくて、
子どもが自分で自分の人生を紡いでいくには
どうしたらいいかということを考えるのが、教育の基本だ。

教師は子どもが自分で紡ぐ手伝いしかできない。
僕はそう考えている。

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