富安陽子さんのお話

Posted By on 2011年8月24日

全国大会の三日目は、作家の富安陽子さんのお話だった。

何よりもまず、雲雀丘中高のご出身であることに驚いた。地元じゃん。

次に、僕とほぼ同世代であることに共感。

「給食には力業としか思えない物が出ました。けんちん汁を食パンと一緒にたべさせたり、うどんとコッペパンが一緒だったり・・・。」

同じ体験は、聞くだけでうれしくなる。

「どうしても食べられないものを、鞄に入れて持って帰って怒られました。」

僕は、豆の甘煮がだめだったなあ・・・。

というような共感から入ると、話が聴きやすい。

「もっと人の話をちゃんと聴きましょう。富安さんは落ち着きがない。でも、書くことは上手ですと、先生たちに言われました。・・・」

ここもよく似ている。「聴く」指導について三時間の講座を担当した僕だけれども、全く落ち着きがなくて、話を聴かない子どもだった。ここも共感できる。

書くことも、どちらかと言えば得意だった。

僕は自分の育ちと重ね合わせながら講演に聴き入っていた。

心に残った言葉は、

「聞かなければ良かった。大事にしていた不思議が消えていきました。夢から覚めたむなしさがおこってきました。」

ということ。

不思議を持ち続けるから、人生は豊かになる。

僕も、ずっとそう思っている。

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