きょうの一冊 【40】

Posted By on 2014年5月3日

「だいくとおにろく」

松居 直  再話

赤羽 末吉  絵
このお話は、昔話ですが、この絵本が出版されたときは、

いろいろと議論が巻き起こったそうです。

それは、この絵本が、初めての左綴じ、横書きの絵本だからです。

いまでは当たり前のことでも、1962年当時は、大騒ぎになったのですね。

僕は、この話をこの絵本ではなく、もっと昔に読みました。

小学校低学年のときです。

そのとき、納得のいかないことがありました。

大工が「おにろく」と叫んだときに、どうしてオニは消えてしまったのだろう、ということです。

大人になって考えてみるに、これは日本の言霊信仰とつながるのでしょう。

人の名前に特別な魂を感じる日本人らしい昔話なのかも知れません。

ごめんなさい。

つまらない蘊蓄(トリビア)の話になってしまいました。

絵本は、大人も大人なりに楽しんで読みませんか、

ということが言いたかったのです。

About The Author

Comments

Comments are closed.