「いいんだよ」というのも仕事

Posted By on 2014年4月7日

僕はメンターとして学校に入っている。

教師教育というものが

今のテーマになっていて、

改めてコルトハーヘンの「教師教育学」を見直しているが、

難しいものだ、教師を育てるということは。

この分野はただの名人芸の伝達ではない。

だから、難しい。

マニュアル、ハウツーを教えるのは簡単だが、

それで骨太の教師は育たないと考えている。

 

若いうちに頭を打ち、

悩み、考えて、

子どもとやり直して・・・

その繰り返しが教師を育てる。

若くしてカリスマになった名人教師とはちがい、

僕には、失敗の経験、やり直しの経験ばかりである。

だから、僕のやり方では、失敗も黙って見ていくときがある。

そして、若手が落ち込んだら

「いいんだよ。明日があるんだから。」

と、明るい光の方向を指さす。

そして、立ち上がるまで支える。

その途上で僕の技術が伝わればいいなと考えている。

 

メンターとして、常時学校にいるからこそ、できることだと思っている。

 

 

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Comments

2 Responses to “「いいんだよ」というのも仕事”

  1. yumi より:

    何度も読み返しました。私は今年4年目の小学校教員です。3回目の1年生をもたせてもらっていますが、タイプは全然違うにしろ、今年はまだ1度も大きな声を出さずに過ごせています。新採用のとき、毎日わけがわからず、全然子どもに笑顔を見せなかった、苦い思い出があります。でも、何かあるたび思いだし、問題をクリアしていく基になっているのは、失敗したときのことです。

  2. taga より:

    傷は、ときにはちくちく痛むけれども、
    その部位は強くなります。
    失敗を活かせることで、教師として育つのだと思います。
    苦い思い出が甘く変わることはないけれども、
    次に料理するときには、美味しいミノが作れるかも知れません。
    失敗をちゃんと背負っていらっしゃるんだなあと思いました。