きょうの一冊 【4】

Posted By on 2013年11月5日

「キャベツくん」

「キャベツくんとブタ山さん」

長 新太
絵本の次のページをめくるときに、

子どもたちがどきどきする本。

「なんだろう」

「こんどはこうなるよ、きっと」

というように、想像の羽を広げていく絵本。

そういう絵本が、子どもたちの想像力を豊かにします。

「キャベツくん」は、まさしくそんな一冊だといえるでしょう。

お腹の空いたブタ山さんは、キャベツくんを食べようとします。

「ぼくを食べると、こうなる」

というと、ブタ山さんの鼻がキャベツに変わってしまいます。

そこから、ゴリラ、クジラ、ノミなどがどうキャベツに変化していくか、

子どもたちはわくわくします。

新しいページは、じっくりと間をとってめくってあげましょう。

その間が、想像力を高めるのです。

不思議なのは、何回読んでも、子どもたちはやっぱり楽しくてわくわくすることです。

古典落語は分かっていても面白い、

というのと共通しているかも知れませんね。

 

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