② GTОと金八先生

Posted By on 2013年9月6日

教師論の、その3です。

 

「金八先生」武田鉄也

思春期の子どもの大きな問題をセンセーショナルに取り上げたのが、「金八先生」でした。

シンナー、徘徊、妊娠、校内暴力など、

これまで触れられていなかっただけで、実際には各地の学校で進行していた諸問題を、クローズアップしました。

初期の金八先生は、まだ、教師としての力を発揮できていました。

しかし、しだいに、教師一人、いや、教師集団の力でも、どうにもならないようになってきます。

後期の金八先生のトーンが暗いものになっていったと感じるのは、

気のせいでしょうか。

 

「GTО」反町隆、アキラ

 

元暴走族のヤンキー先生。

いわゆる暴力教師ですが、自分の生徒には手を出さないというスタンスは、はっきりしています。

昨今の体罰問題の根底には、

こうした「圧倒的な暴力を子どものために使う」ヒーロー教師を求める思いがあるのだと思います。

虐げられている子ども、いじめられている子ども、そうした子どもたちのために、

ばしっと暴力で悪をぶっとばしてくれるスーパーマンのようなヒーロー教師像ですね。

現実にはあり得ない教師です。

 

 

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Comments

2 Responses to “② GTОと金八先生”

  1. マツシタ タカシ より:

     よくわかります。

     金八を題材に講座をしたのを
    思い出しました。

     中学生のころ
    「こんな先生いないし、
    生徒も素直すぎる・・・」
    と金八が嫌いだったけれど、
    大人になってからは
    金八の成長物語!?として見ることができて
    好きになりました。

     ラガーマンとしてはスクールウォーズも
    読みといてほしいです。
    でもあれは実話をドラマ化したからな・・・。

  2. taga より:

    飛び出せ、進め、これが、の「青春シリーズ」
    特に松下君は知らないだろうけれど、
    夏木陽介、竜雷太たちは、
    みんなラグビーだったんですよ。
    ほんとは、そんなことも書いてるんだけどね。