「知っている」とは?
Posted By taga on 2013年6月27日
最近、セミナーをしていて、感じることがある。
若い先生たちは、いろんなことを知っているか、
全く知らないかのどちらかに分かれる。
びっくりするほどの知識量の若手もいれば、
なんにも知らない若手もいる。
そんなの当たり前だと思うかも知れないが、
僕が言いたいことは、ここからだ。
本質的には、前者も後者もあんまり違いはない。
どちらもあんまり分かっていないということだ。
ネット等で部分的に読んだことを
「分かった」「知ってる」
と思い込んでいるだけの場合がある。
これは、とても危険だ。
SN等で流される膨大な情報に目を通していると、
自分が分かったような気になってしまう。
僕なんか特にそういう傾向があるから、
最近は、ネットからの情報を読むことをセーブしている。
「それなら、お前はどれほど分かっているんだ」
と言われそうだね。
『はい。
僕もあんまり分かっていません。
ただ、少しだけ分かっていると思います。
自分の分かっていることは少しだと自覚しています。
ですから、いつも、本を読みます。』
一冊の本を読んで、「分かった」と思い込む場合もある。
二冊読むと、迷いが出る。
三冊読むと、うまくいけば二対一で二冊同じ考えなんだけど、
三冊とも違う考えのときがある。
分からなくなる。
困る。
学べば学ぶほど、分からなくなる。
僕のような凡庸な人間は、そうなってしまう。
その答えはいつも目の前の子どもたちが持っている。
こんなこと書いたら若い人たちに嫌われるだろうなあと思いつつ
書いている。
僕が言いたいのは、「分かる」には時間がかかるということだ。
これは、授業で子どもたちが「分かる」ということとは、
少し違う次元の話。
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