ショックだった

Posted By on 2013年1月19日

今日は、学習障碍児の講演会に行った。

ディスクレシアという聞き慣れないタイトル。

知り合いに誘われて、研究会があるので途中で失礼するかも知れないがと、

ことわって行ったのだが、最後まで座席を離れられなかった。

 

ショックに打ちのめされた気持ちだ。

 

僕は、特別支援教育も学んできた。

知識はあると思い込んでいた。

でも、自分の無知を思い知らされた。

 

「運動能力も高く、普通に話をするのに、

学習ができない子どもの中に、ディスクレシアの子どもがいます。

聴力が正常なのに、聞き返しが多い子。

『えっ、何?』と聞き返す子・・・。」

いたんだよね、何人かの顔が頭に浮かんできた。

さらに、

つまずきの話を聞いていくと、ますます、

「あの子とあの子、それにあの子・・・」

と、子どもたちの顔がはっきりとしてくる。

 

どう聞いても、当てはまりすぎる子どもたちが、いた。

 

僕は、あの子たちに何をしただろうか。

一生懸命、個別指導して、

どんどん心を追いつめていったのでは、ないだろうか。

「さっき、言ったのに、書けるはずだよ。」

とも、言った。

「集中できてない。」

とも、責めた。

僕のクラスでは、子どもたちから責められることは、少なかったろうとは、思う。

でも、

僕が、その子を追いつめなかったろうか。

そう考えると、涙が止まらなかった。

10年以上前なら、仕方なかったと思う。

でも、ここまで研究が進んでいることを知らなかった。

知らないことは、意地悪につながると言い続けてきたのは、僕だ。

 

ここに書くことが免罪符にもならないことは分かっているが、

せめて、こういう子どもたちの存在を知らしめていくことが、

できることかな。

 

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