ロマンスではない花言葉

Posted By on 2012年11月18日

久しぶりに本の話。

しかも、ミステリーや児童文学ではなくて。

 

ヴァネッサ・ディフェンバー 作の

「花言葉をさがして」

 

花言葉というと、恋愛ロマンスと思いがちだが、

この本は、そんな甘い物語ではない。

 

グループホームのすさまじさ。

人を信じることのできない少女。

アメリカの社会問題も背景としながら、

主人公が時折見せる「花言葉」という独特の表現が、

心に刺さってくる。

 

親子という関係は生やさしいものではない。

でも、花言葉は、

花は、やはり美しいものだ。

さまざまな思いを感じ、不思議な読後感のある物語だった。

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