ぼくの本棚から

Posted By on 2012年8月1日

「ポケットに名言を」

寺山修司

 

題名通り、名言集である。

こういうものは、選ぶ人の性格、人生観が表れている。

 

寺山修司を知らない人は、

今の世の中には多いだろう。

 

独特の詩人である。

僕はそれほど好きではない。

でも、この本は何度も読んだ。

作者は、この本を、一度書き直している。

人生を経て、大切にしたい名言が変わったのだろう。

「この『名言』たちは、他の友人達と同じように

疎遠になっていったものもあれば、

急激に親しくなったのもあったのである。」(後書きから)

 

僕も改めて読むと、改めて出会う言葉があった。

 

■ 「私は私自身の記録である。」ー(「遊撃とその誇り」)

 

■ 勤勉な馬鹿ほどはた迷惑なものはない。」ー(ホルスト・ガイヤー「人生論」)

 

■ 「喧嘩のいいところは仲直りができることね」ー(ジャイアンツ)

 

■ 「どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕にまかして下さい。」ー(アンドレ・レニエ「半ばの真実」)

 

名言を選ぶとき、そこに自分の人生が関係してくる。

 

 

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