消える魔球

Posted By on 2012年6月2日

電車で旧友に出会った。

このごろ、電車に乗る機会が増えたので、

そういう出会いがある。

車は、人生の幅を狭めるものかもしれない。

 

彼は、西区の学校で校長をしている。

全く変わらないのが、すごい。

相変わらず、ひょぅひょうとした雰囲気を持っている。

「講演とか、来てくれ。」

「分かった。」

友だちはこれで済むのが、いい。

 

話をしていて、学生時代にやっていたソフトボールを思い出した。

僕のゼミの教育衛生チームに、彼が入ってセカンドをしていた。

僕は、ピッチャーか、センター。

 

あるとき、インコースに投げたボールが消えてしまったことがあった。

みんなでグラウンドを探し回ったが、見つからない。

わいわい言っていると、バッターが、

「ここにあるよ。」

と、ポケットからボールを取り出した。

大笑いとなった。

 

 

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