新しい国語の教科書

Posted By on 2011年7月18日

新しい国語の教科書にとまどっている先生は、多いのではないだろうか。

一学期使ってみて、どうだったかな。

光村の小学校国語教科書だけから考えてみても、これまでとは全く違ったものになってきている。

・ 季節毎の言葉と漢詩や和歌、俳句、詩のページがある。春夏秋冬それぞれに、である。

これは、どう指導したかな。僕はいろいろとやってみた。言葉の学習とはいうものの、圧倒的に体験の少ない子どもたちに対する指導なので、言葉の説明だけでは、無理がある。

・ 文章の読み取りにおいて、まとめ方の表を示し、文末表現まで指導する形になっている。

かなり、無茶な形だと、僕は思っている。この通りにしたら、おそらく訳が分からないと言う(思う)子どもが、続出するだろう。

・「聞き取り」教材として、巻末に文章を載せ、子どもたちには読み聞かせする形式となっている。

この扱いも、教師の技術差が出るだろう。それは当たり前なんだけど、もう一工夫しないと、ただ読むだけではいけない。僕はあまり指導書を読まないんだけど、今年だけは、「この教材をどういう意図でだしているのかな。」というふうに考えて、読んでいる。指導書では、この話を元にして、昔話を読んでいく読書活動を位置づけている。

悪いとは思わないが、どうも心にすとんと落ちてこない。

「なるほど、そうすればいいんだな。」という思いになれない。

・ 感情を表す具体的な言葉などを、とりたてて列挙している。

これは、指導するには、一工夫も二工夫も必要だ。

もちろん、これらは新指導要領にのっとっての編集である。学習指導要領を読むと、少しは分かるが、頭の悪い僕には、教科書会社の工夫が、理解しがたい。多くの先生達が、「扱いやすい」とおっしゃるなら、僕がそろそろついていけなくなっているということかも知れない。

希望があれば、「二人会」では、新しい教科書の扱いと工夫という講座を、少しだけ入れようかなと思っている。

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