子どもの受け止め方
Posted By taga on 2012年3月30日
27日は、六甲にある児童擁護施設の職員の方に講演。
ここで話させていただくのは、三回目である。
「子どもの受け止め方」というタイトルで、
90分間、話させて頂いた。
その内容の一部を、これから7回に分けて紹介する。
講演では、「語り」というものが重要である。
僕は、敬体でいつも語るので、その形でここに載せていく。
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みなさん、こんにちは。
住吉にある私立の小学校からまいりました、多賀と申します。
ここで話させて頂くのは、三度目ですが、いつも、僕のような者の話でいいのかなと思ってしまいます。
32年間、小学校で子どもたちと接してきたことしか伝えられませんが、
みなさんの貴重な時間を無駄にしないように努力します。90分間、おつきあい下さい。
何冊か、本も読みます。本の中には、子どもの姿が描かれています。子どもとくらしていくヒントがそこにあります。
何よりも、大人が本を読み聞かせしてもらうことは、あまりありませんから、それだけでも、心の栄養になるでしょう。どうか、リラックスして、お聞き下さい。
◆ 「子どもは、小さな人間なんやで」
――― 子ども理解は、人間理解。まずは、理解から。
子どもは小さな人間だという言葉は、尊敬する岡田崇先生に教わった言葉です。
「よくなあ、子ども理解、子ども理解って言うやろ。
ちがうで。子どもは小さな人間なんや。人間理解と言うべきなんや。」
そう教えられました。
子どもを見るときは、一人の人間として見るべきだ。
それが、岡田先生に教わったことでした。
確かに、われわれ大人は、子どもを単純にレベルが少し下の者だと見がちです。
見下したり、どなりつけたり、大人にならば決して使わない言葉を使ったりしてしまいます。
ぼくは、岡田先生にそう教えられて以来、上から子どもを見るのではなく、一個の人間として、見つめるように努力してきました。
そうすると、少しずつ、いろんなことが見えてきたような気がしています。
子どもに媚びる必要はありませんが、一度、子どもへの接し方を考え直してみることは、大切なことだと思われませんか。
子どもという小さな人間を、どう受け止めていけばいいのか、今日は、一緒に考えていきましょう。
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