「ジレンマ」

Posted By on 2016年2月16日

教室で「あの子」が問題行動を起こして、
担任がお手上げになる。
管理職やベテランが入り、
「厳しく」指導して収める。
隣の厳しい先生のクラスにおじゃまさせて
とりあえず、おとなしくさせる。
そうしている間は、元のクラスは平和になる。
こういうことは、よくあることだ。
たいていは、その後、担任は
「もっと厳しくしなさい。」
という指導を受ける。
僕は、そういう話を聞く度に、暗澹たる思いになる。
自分もそういう厳しい教師であったことと、
現場では、とりあえず収めなければならないときもあるからだ。
でも、「あの子」の思いはどこにあるのだろうか。
厳しい指導は、「あの子」の自制心をさらになくすことにならないのだろうか。
非難しているのではなく、
なんとかならないのかなと思う。
インクルーシブどころではない実態というものは、確かにあるのだ。
法律も施行されるのだから、もっと智恵を出し合うという発想が必要だ。
主張し会うだけでは、前には進めない。

About The Author

Comments

Comments are closed.