一人だけやってきて
Posted By taga on 2011年9月12日
英語の時間に職員室にいたときです。うちのクラスの3人の子どもたちがやってきて、
「M先生、おねがいします。」
というので、M先生が応対して下さった。
でも、よく聞いていると、僕でもよい話だったので、改めて聞き直した。
「発表のプリントが2組のとまざっているかもしれないので、とってください。」
ということだ。
英語のワークにはさまれたプリントを取り出して、
「これですか。」
と聞くと、
「ちがう。字が書いてあるやつ。」
「これも字が書いてあるよ。」
「英語の書いてあるやつ。」
「いやいや。これにも英語が書いてあるよ。」
「でも、ちがうんです。」
「いったいどんなものがほしいのか、わからないよ。」
もめていると、帰ってきなさいという英語の先生からの伝令が来て、もどっていった。
わけのわからんやつらだなあと笑っていた。
その後、授業が終わってから、一人の子どもがやってきた。
「先生、さっきはめいわくをかけて、ごめんなさい。」
「わざわざあやまりにきてくれたのか。」
「うん。めいわくかけたから。」
とっても気分がよくなった。
頭をなでて、
「ありがとう」
と言った。
別に悪いことをしたのではないのに、
迷惑かけたことを謝りに来た心は、相手に良い気分を残す。
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