「あしたのねこ」きむらゆういち エム・ナマエ

Posted By on 2014年11月28日

先日の研究会で、ベテランの先生が最後に子どもたちに読み聞かせしたのが

「あしたのねこ」

という絵本。

少しテーマが難しいので、二年生にはどうかなあと

僕もその先生も思っていた。

でも、先生はどうしてもこの本を子どもたちに読みたかったんだね。

 

そうしたら、授業の始めからずっと落ち着かず、前に立っていったり

寝転んだりしていた子どもが、読み聞かせが終わった後、ぽつんと

「この本が好き」

と言った。

 

おそらくこのネコの姿、

周りからディスカウントされては力がなくなっていって、

でも、ときどき見ていてもらったり、

声をかけられたりするだけで

「力がわいてくる」

と言うネコの在り方と、自分とが、

どこかマッチしたんだなあと感じた。

 

絵本って、すごい。

子どもの思いを浮かび上がらせる。

全盲のイラストレイターのエム・ナマエさんの絵にも力があったんだろうね。

 

About The Author

Comments

Comments are closed.