実践の記録

Posted By on 2014年4月2日

僕は、若い頃の実践は文集以外ほとんど手元にない。

置いていても役には立たなかったろうが、

それよりも、実践を記録するという感覚がなかった。

その時その時のためにやっていた。

 

20年ほど前から、実践を記録してまとめるようになった。

それは、国語の会で阪神大震災依頼、事情があって、

毎回、提案をもっていかねばならなかったからだ。

 

思えば、今の力は、そのおかげでついたようなものだ。

それでも、出版したり公に公開したりする気持ちはなかったから、

実践の元となった文献を記録はしていない。

 

本を書き始めてから、

「これって誰かの実践からとったものだよなあ。」

と思いつつも、曖昧なのである。

記録していない。

 

常に人に見せることを意識していたら、こういうことにはならなかったろうが、

思い出せる限りは参考資料として記載するようにはしているが、

パクリみたいに見られるのはいやだなあと思っている。

 

僕は、本を書くときには、一切、その類の文献や先行実践を読まない。

自分の中から書く。

それは、僕自身の言葉であることはまちがいない。

でも、いつかどこかで頭に入ってきたものでもある。

石川晋さんのように、全ての出典を書ける先生は凄いなあと思う。

そういう学び方をしてこなかったのは、よくなかったと、いまさらながらに思う。

 

だから、僕の書いたことには、一切、著作権は主張しない。

誰がどこで使ってもらってもいいし、許諾もいらない。

ただし、

「多賀先生がこう講演した。」

とか、

「多賀の本はこう書いてある。」

とかを、数行の引用なら問題ないが、

たくさん書いて公開するときは、許可をとってほしい。

僕にも責任の生じることだから。

 

 

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