命について深く考えよう その3

Posted By on 2014年2月17日

いのちの教育といって、生きることの大切さばかりをクローズアップします。

それは、大切なことで、決しておざなりにして良いとは、思っていません。

しかし、いのちを考えるときは、生きることと死ぬことをまとめて考えたいと、僕は思っています。

「死」を考えることに、どんな意味があるのかというと、

だれでもが必ず訪れるのが「死」です。

でも、だれも「死」を予定できないのです。

自殺は別として、「私は三年後の七月十日に死にます」なんて人は、いないでしょう。

予定できないのに、必ず万人に訪れるからこそ、生きることが輝くのであり、人は賢明に生きようとするのです。

「童話物語」という児童文学があります。

そこで、永遠の命を持った妖精同士が、人類の存亡をかけて戦うのですが、

そのとき、人類を守ろうとするフィツという妖精が、

「お前は、こんな寿命の短い人間に、なぜ味方するんだ、こんなつまらないやつらに。」

と言われたとき、こういうのです。

「人間は、命に限りがあるから、変われるんだよ。」

この言葉、素敵でしょ。

我々は、短い人生だからこそ、一生懸命に生きるし、命が限られているから、自ら変わることができるんです。

そのことを、子どもたちに伝えていきたいと思っています。

 

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