親塾23の一部を示す

Posted By on 2013年5月12日

今日は、昔話の話をします。

それは、人の心をようく示している世界なんですよ。

 


まず、整理をしておきましょう。

昔話と寓話と神話と伝説とは、全くちがうものです。

みなさんは、いっしょくたにして考えていませんか。

寓話というのは、一種の教訓話のようなもので、

「こんなことしたら、こんな失敗をするんやでえ」

という話。

典型がイソップですね。

「アリとキリギリス」は、イソップの寓話ですから、あからさまに教訓的で、

子どもが空想して楽しむ余地は、全くありません。

快楽原理にひきずられると、破滅的な結果しか生まないということでしょ。

神話は、神々の話ですが、最後がだいたい悲惨な結果に終わる物が多いんです。

それは、神様に逆らったり、悪いことをしたりしたら、罰がくだるんだと教えているからなんですね。

ヤマタノオロチなんかは、最後がハッピーエンドですが、

あれは、延々と続いていく日本人の歴史の一部を表しているからでしょうね。

伝説は、何かその土地の秘密が隠されているような話が多くて、

土地の成り立ち、先人の努力等を後世の人に、

物語の形で伝えたいというようなものです。

そして、昔話。

これらを区別して考えてください。

 

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