思春期の話 ー達人セミナー6からー

Posted By on 2011年8月7日

僕は語りにこそ自分の特徴があると思っている。だから、書いたものは、僕の講座の半分も表現できない。ただ、話の内容は少し伝わるかな。

ということで、「思春期の話」について、少しずつ書いていく。講座では、敬体でしゃべっているから、雰囲気の伝わるように、そのまま書く。
思春期とは、子どもから大人へと変わっていく途中の時期だと考えています。そこに10才~30才と書いてありますが、10才くらいでもう大人に片足をつっこんでしまう子どももいれば、中学生になってもまだまだガキンチョの子どももいます。ボクのようにいつまでも大人になりきれない人間は、ひょっとしたら、まだ思春期かも知れませんね。ただし、子どもの家での姿だけで「うちの子はまだまだ思春期じゃないわ。」なんて判断しない方がいいと思います。

思春期に入ってくると、体の変化が起こってきます。第二次性徴というものですね。体が変わるから心が変化していくのか、心が変化して体が変わっていくのかは、卵と鶏みたいなもので、どちらが先とは言えません。

とにかく、思春期には体の変化が起こってくるのです。

それで、体が変化するというのは、我々大人はもう分からない感覚なのですが、すごく不安なものですね。例えば、背が急に伸びると、目の高さも当然高くなります。見える物が急に増えて視野が広がるのですから、なんとなく不安な気持ちになるものです。

思春期には、ホルモンの分泌もさかんになります。身長だけでなく、ありとあらゆる体の部分が成長をはじめるのです。体がざわざわとうごめいているようなものですから、落ち着かないでしょうね。

そう。思春期とは、落ち着かない時期なのです。

思春期の子どもは、自立しようともがきます。大人になろうとするというときは、親から自立しようとするのは当たり前ですよね。自立しようとする子どもというものは、かわいげがありません。自分から離れようとするわけですから、大人の側からはうれしいことではありません。

小学校の担任をしていると、よく、

「低学年のころは素直だったのになあ。」

なんて言う先生がいますが、それはおかしい。高学年になっても低学年と同じような素直さのままだというのは、本当は自然なことではない。ボクはそう思っています。

About The Author

Comments

Comments are closed.