「算数の文章題は、読解力がつけば、解ける」?

Posted By on 2012年11月14日

教育の離しのウソ・ホント?⑧

これについては、半分正解です。

僕の前任校は、高学年教科担任制で、

高学年を持つと、僕の場合、国語と社会を担当して、算数や理科は持ちません。

でも、どうしても、やってみたいことがありました。

それは、ずうっと僕が抱えていた課題で、

算数の文章題を解くには、国語の読解力が必要なのか、というテーマでした。

そこで、算数の担任の先生にお願いして、

国語のプリントに、算数の文章題を入れて、その解き方を国語的にアプローチしました。

 

まとめたものがあるので、読みます。

 

● 低学年で算数を教えていると、「音読したら、文章題が解きやすくなる。」とか、

「横書きの方が読みにくい子どもには分かりやすい。」とか、

「言葉の上で理解ができていない。」などと、

国語の力と関連したことが多いことに気付く。

「文章題ができない子は、国語の読み取りも弱い」などと言われることもある。

果たしてそうなのだろうか。

算数は得意だが国語は全くできない子どもを何人も見てきた僕には、

簡単にうなずけない言葉である。

フィンランドの小学校では、国語の教科書に算数の文章題が入っている。

国語の授業で文章題の読解をするわけである。

また、物語を使っての文章題の応用メソッドも作られている。

今回、久しぶりに5年生を受け持って、

自分も文章を読み取るという視点から、算数の文章題を考えてみたいと考えた。

そうすれば、高学年の文章題にあえぐ子どもたちにも、何かヒントが出せるのではないだろうか。

 

今から配るプリントは、その中から、文章題の問題だけを取り出してまとめたものから、一部取り出しています。

これは、ひょっとしたら、ドリルにして売ったら、売れるかもしれないなと、ずっと持っているものです。

親塾の塾生には、特別に一部だけ見せます。

秘密ですよ。


【配布して、説明。】


その結果、どうであったかというと、

これで算数の文章題が分かりやすくなった、という子どももいれば、

あまり変わらないという子どももいました。

それから、算数には算数だけの独特の言葉というのがあるので、

その解釈を教えないと解けません。

 

実感としては、算数の文章題の全く苦手な子どもが、飛躍的にできるようになった、

なんていうことは、起こりませんでしたが、効果はあったと思っています。


一年しかやっていないので、世間に誇れるほどの確信はありません。

 

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