11年前にまとめたことから

Posted By on 2012年10月3日

過去の文集や実践を

少しずつひもといている。

自分の実践をまとめていくためであるが、

これがまた、なかなか面白い作業で、

つい、時間が経つのを忘れてしまう。

2001年に「心の教育を言葉で」というタイトルで講演したときの序文が

下記のものである。

 

言葉を大切にしようとする。

善なる言葉、心地よい言葉を知り、使おうとする。

言葉に感じて、心を動かす体験を多く持つ。

自分の思いを言葉で表現しようとする。

これらのめあては、授業の中だけで達成できるものではない。

子どもたちの学級や家でのくらしの中でこそ、言葉は生き、心が育っていく。

したがって、国語学習で学んだこと・考えたことが、ふだんの生活の中でどのように根付いていくか、

という学級指導と密接に関わったものとして考えていかねばならない。

そこで、子どもたちが、自分の思いを少しでも本音で語れる作文指導に力を入れてきた。

また、子どもたちと教師自身が十分に付き合いながら、

子どもの個々の表情の変化や子どもたち同士の関係づくりなどに

心を配って学級づくりをしてきている。

人への言葉のかけ方・使い方を学習しても、

なかなか、それがそのまま子どもたち同士にすぐ活かしきれるというものではない。

「こんなことが『やさしい言葉がけ』だよ。」

と発表する子どもが、

「〇〇ちゃんって、人のもの盗ったりするんだよ。」などと陰口をたたいたりするのである。

しかし、そういう子どもたちの中にも、

言葉の学習―学級指導・関係づくりー言葉の学習の繰り返しを通して、

心が育っていくものだと信じている。

 

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