襲撃№1
Posted By taga on 2012年9月10日
1995年、今から17年前の事件の通信が出てきた。
面白いので、ここに書こうと思う。
「襲撃」
ー保久良山で体験したことー
「先生、
K君がハチに刺されたんだよ。」
「見せてごらん。
髪の毛で分かりにくいなあ。
手も刺されたんやな。保健の先生、すみません・・・。」
惨劇は、こんなゆっくりとした流れで始まりました。
保健の先生に診てもらっている間に、
「K君のお姉ちゃん、どこに行った。さがしてきて。」
などと、言っていました。
すると、またもう一人、ハチに刺されたと言ってやってきました。
もう誰だったかよく覚えていませんが、
この辺までは、これまでの「早起き遠足」とあまり変わらない、
のんびりとした経過だったのです。
その直後、キャー、いたいー。」
と叫んで、目の前に3年のKさんが飛び出してきました。
診ると、頭の上に太くて5センチくらいのハチが
30ぴきぐらい、
うじゃうじゃと群がっているのです。
スズメバチ。
背筋がぞうっとしました。
あわててTシャツを脱いで手に巻き、
Kさんの頭にくっついているハチをはらいました。
ところが、ハチはには確かに当たっているのに、
一匹も頭からはなれません。
「なんだ、こいつらは。」
こんなところでハチの力の強さを思い知らされようとは、
思ってもみませんでした。
Kさんの肩を持って、
Tシャツでこすりとるようにハチをとっていきました。
今でも手にその感触が残っていますが、
「虫けら」という手ざわりではありませんでした。
まさしく「動物」という感じでした。
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