教師塾の話

Posted By on 2012年6月2日

今日は、教師塾の三回目。

テーマは、保護者との関係づくり。

 

たくさん話したが、

ポイントは、二つ。

 

◆ よく保護者の話を聞くこと。

◆ 具体的な子どもの事実を伝えること。

 

そのためにどうするのかを、詳しく話した。

 

今日、読んだ絵本は、かなり強烈な絵本だ。

「はせがわくんきらいや」

長谷川 集平

 

作者は僕と同い年。

この同年齢の者達は、一様に「森永ヒ素ミルク中毒事件」と関わりがある。

ミルクを飲み続けた者は、ひどい障碍になったり、命を無くしたりした。

母は、お乳の出ない体でも、どうやったのか、

なんとか粉ミルクなしで僕を育てた。

 

長谷川君のお母さんも途中で粉ミルクを飲ませるのを止めた。

長谷川君は、虚弱な体になった。

友だちは、うっとおしがった。

そのことを描いた絵本だ。

 

でも、「うっとおしい。」「きらいや」と言う仲間は、

どこか暖かい。

迷惑な長谷川君の世話をうっとおしがりながらも、やいている友だち。

 

今、そういう関係が、なさ過ぎるような気がする。

激しいが、ぬくもりのある絵本だ。

 

ヒ素ミルク中毒事件は、大きな悲劇を生んだ。

そのときの母達の思いを想像すると、胸が痛む。

 

 

 

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