山岸涼子「夏の寓話」

Posted By on 2011年7月17日

23年も前に、今の原発の状況を正確に予想した「漫画」がある。

山岸涼子さんの「夏の寓話」に収められている、「パエトーン」という話。

パエトーンとは、ギリシア神話に出てくるアポロンの息子。自分の身の程も知らずに太陽の馬車をアポロンに借りて動かそうとしたために、下界を焼き払うことになり、最後はゼウスに雷でふきとばされてしまう。

これを、人間が原発という「太陽の馬車」を持とうとして破滅するかも知れない、ということにまとめている。

津波やメルトダウン、放射能汚染、まるで今の状況を予言していたかごとくである。

それが一部の人間のお金儲けのためだけに進められていると、危険性も指摘している。

全く問題にもならなかった、23年前は。

いつの世にも、まともな人はいる。

まともでない人が上に立って、愚行を繰り返す。

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