読み取りには3つしかない
Posted By taga on 2011年11月23日
清水先生が、今井鑑三さんの読み取りの話をして下さった。
「読み取りには、三つしかない。
心情を読む。
状況を読む。
情景を読む。
の、三つである。」
なるほど、それはよく分かる。
この三つをごじゃまぜにするから、子どもが分からなくなる。
今井鑑三さんは、カリスマ教師だった。
東風の会の大先輩方は、みんなご薫陶を受けている。
未だにその実践を踏襲してがんばっているグループもある。
ただ、僕には合わなかった。
何度かご講演も聞いたし、研究会でご一緒させて頂いた。
多くの優秀な先生方の尊敬を集めていた。
でも、僕はちょっと・・・。
それは、ある研究会で「ごんぎつね」の教材解釈についての僕の意見に対して、
明確な答えをいただけなかったこと。
「僕は・・・だと思う。」
この一言で、僕の意見は一蹴された。
自分の意見が取り入れられなかったことがいやなのではない。
なぜそうなのかという納得のいく根拠が示されなかったことが
いやだった。
そして、今でも、その教材解釈は間違っていないと思っている。
自分なりに十分な根拠を持った意見だった。
カリスマ教師が「こう思う。」と言っただけで、
理論が通っていなくても、
多くのものがハハーッとひれふしてしまう。
そういうのは、教育では認めるべきではない。
凄い先生に対して、僕ごときが何をか言わんや、であるが、
「一寸の虫にも五分の魂」である。
今、若い先生の意見に対して、いつも真摯に向き合っていきたいと考えるのは
このことの悔しさが尾を引いているのだろう。
尊敬する先生、恩師がみんな敬愛してやまない立派な教師が今井鑑三さんであるが、
僕とはご縁がなかったのでしょうね。
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