学校選択制

Posted By on 2012年3月25日

学校選択制の導入を

橋下市長が言い出した。

 

教員から見ると、この方は織田信長に見えてしまう。

それはさておき、

学校選択制度について。

 

これは、みんなの意見が同じ土俵で述べられていない。

観点の違う議論は、難しいものだ。

 

◆ まず、子どもに選ばせるということについて。

子どもが小学校を選ぶのは、1年生の段階では不可能である。

中学からしか、できない。

子どもたちには学校選択について考える権利がある、なんて言うが

環境の違う子どもたちの考えを一つにまとめることはできない。

僕は、そういう人生の決定事項を子どもの考えに委ねる考え方には

与しない。

 

◆ 学校選択制になったら、私学の存在価値は、ますます薄くなるだろう。

良い学校が、公立でも選ばれていくことになれば、

誰が高い金を払って、私学にやるものか。

優秀な教師はいらないなんて言っている学校は、

選択外になるだろう。

 

◆ 児童数が減少したら、学校は統廃合していくしかない。

たとえば、3つの校区で、300人ずつの生徒がいたとする。

各校で100人ずつ減っても、それぞれ200人ずついたら

統廃合しにくい。

「なんでここを廃校にするんだ」と、文句を言われる。

しかし、選択制にすると、良いと思われる学校へ自然と集まってしまう。

一つの学校に500人集まって、残りの二つに50人ずつになったら、

その二つは廃校にしやすい。

地元からの文句も出にくい。

 

二つを廃校にしたら、予算は格段に低くなる。

 

つまり、統廃合しやすいための学校選択制という「本音」がちらつく。

 

 

 

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